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妊娠中の妻が「熱っぽい」と言った4日後、体調急変 母子ともに亡くなった 病名判明は半年後…夫が発信する「妊娠オウム病」の教訓

 


2021年12月、妻とお腹にいた次女を同時に亡くすという悲劇を経験した男性が、後に判明した「妊娠オウム病」についてInstagramで発信を続けています栗尾一輝さん(@a.l.o.h.a_japan)の妻は高熱を訴えてからわずか5日間で急変し、病名が特定されたのは半年後でした。投稿には「こんな病気があるなんて知らなかった」「妊娠も出産も奇跡」といった声が寄せられ、妊娠中の感染症リスクへの理解と情報共有の重要性が注目されています。

鳥から人へうつる感染症 妊婦は重症化しやすく

看護師の妻とお腹の赤ちゃんが…

病理解剖を決断、半年後に明かされた病名

「妻と次女がくれた教訓を伝えたい」


この体験が、栗尾さんの活動への想いをさらに強くしています。「これから出産される方やご家族に、あんな辛い体験をしてほしくない、その気持ちが一番の原動力です」(栗尾さん) 栗尾さんのように鳥との明確な接触がなくても感染する可能性があることから、妊娠中の感染症予防について栗尾さんは重要な呼びかけを続けています。 「健康な鳥でも保菌している場合があり、体調を崩すと糞便や唾液中に菌を排出し感染源となる場合があるので、鳥の健康管理にも注意が必要です。鳥を飼っている方は、ケージ内の羽や糞をこまめに掃除し、鳥の世話をした後は手洗い・うがいを徹底してください」(栗尾さん) 特に感染経路が特定できないケースについて、栗尾さんは実体験を踏まえてこう語ります。「公園や街中でハトなど野鳥の糞を見かけても、近づかない、触らないことが大切です。特に妊娠中は、工事現場や古い建物周辺など、鳥の糞が舞い上がりやすい場所では注意してください。また、妊婦さんと接するご家族の方も、外出後は手をよく洗うなど、感染を持ち込まないよう気をつけることが重要です」  初期症状については「インフルエンザの様な症状が数日に及びつづくこと」が特徴的で、「高熱(39℃以上)が続いたり体調に変化があればすぐ病院に行くことが大事だと思います」(栗尾さん)と注意を促しています。 今後の活動について、栗尾さんは「SNSでの発信を続けながら、地方のTVやラジオなど、より多くの媒体を通じて発信したいです。より多くの方にこの病気を知っていただき元気な赤ちゃんを産んで幸せな家族が増えてくれるとこの活動に意味があると思います」と切実な思いを語っています。 投稿には多くの妊娠中の女性から反響が寄せられており、「今5ヶ月の妊婦です。鳥との接触はありませんが、車についたフンを拭く際などもマスクをしっかりして素手では触らない、しっかり手洗いをしていこうと思いました」「初めて聞く病名です。身内が妊娠中なので注意するように言っておきます!️ありがとうございます」といったコメントからは、妊娠オウム病に関する情報の重要性と、具体的な行動変容につながる情報発信の価値が伝わってきます。  愛する家族を失った悲しみを、同じ思いをする人をなくしたいという願いに変えて活動を続ける栗尾さん。その発信が、多くの命を救う力となっています。


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